外山合宿34期参加レポート - 2024/03/22-31

本稿は,外山恒一氏主催・第34回「教養強化合宿」(通称・外山合宿)に参加しての感想・知見を明文化することを目的としている(第1章・第2章).また,これに合わせて,筆者自身が今後の発展学習の参考とするために,講義中に紹介された文献の一部を掲げる(第3章).さらに,「ギャラリー」と題した章に合宿中の写真を時系列でいくつか掲げる(第4章).

なお,念のため筆者の立場を表明すると以下の通りになる.

  1. ノンポリノンセクト.強いていうなら社会民主主義・ローザ主義.
  2. 新左翼運動は歴史学の対象として見ている.学生運動セクトには一切関わっておらず,今後関わるつもりもない.
  3. 参加時点での所属は早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修1年.
  4. 本稿において言及した活動家・出版社・団体その他の主体を誹謗・中傷する意図は一切ない.

[目次]

1.感想

本章では,第34期外山合宿への参加に際して筆者が抱いた感想を述べる.なお,本章では,長い感想文を書く際に避けて通れないパラグラフごとの有機的な連関などを考えるのが億劫であるため,章立てには一般的なレポートの体裁を用いる.

1-1.背景と目的

筆者は,中学2年生の頃にソ連邦の軍歌・民謡に触れてから,『共産党宣言』を読み,「インターナショナル」を聴くなど,いわゆる「共産趣味者」としてのキャリアをスタートした.Twitter共産趣味界隈に入り浸るようになったが,「女装共産趣味界隈」が崩壊した後であったため彼らとは関わっていない.

筆者は一共産趣味者として,日本の新左翼運動・セクトに対して漠然とした興味を抱いていた.しかし,たとえば 猪木正道(2018)『共産主義の系譜』を買って積読にするというようなことを繰り返したため,日本の新左翼運動について体系的な知識を得ることがないまま大学生になってしまった.

そこで,今春,Twitter共産趣味界隈でその存在を知っていた外山合宿に参加し,外山氏の講義を聴いて,日本の新左翼運動に関する体系的な知識を身につけようと思い立ったのである.以上が,筆者が外山合宿に参加した背景と目的である.

1-2.結果と考察

結果と考察は以下の4点に大別される.

  1. 初対面の人々との10日間の共同生活について
  2. 早稲田大学における学生運動の歴史について
  3. 講義内容の幅広さについて
  4. 参加予定者へのアドバイス
1-2-1.初対面の人々との10日間の共同生活について

外山合宿では,初対面の人々と10日間,一つ屋根の下で暮らすことを余儀なくされる.34期の面々の間では目立ったトラブル等は起きなかったが,相応の適応力が求められることについては注意されたい.34期では,ホームシックになったという人が筆者を含め3人いた.

1-2-2.早稲田大学における学生運動の歴史について

学生運動史に早大が何度も登場するのを見て,その歴史について無自覚なまま通っていた早大が実はすごい大学なのだということがわかってきた.学生運動史を含め,早大の歴史に関心が出てきたため,入学式で無料配布された新書『大隈重信早稲田大学』をそのうち読もうと思う.

1-2-3.講義内容の幅広さについて

講義内容の幅広さについては,講義ノートにメモが散らばっており,文章にまとめると脈絡のない駄文になってしまうため,箇条書きで以下に掲げる.

  1. 講義は様々な文献へのリファレンスの形になっており,マルクス主義思想・運動史への入門に最適である.講義内容に関連する書籍を外山氏が次々と机に積んでいく.
  2. 講義は全体として、具体的な人名・事件・年号に事細かに言及するため、日本の新左翼運動における(良し悪しは別として)活気あふれる人間模様について高解像度で知ることができるものになっている.1日の講義で50~70人の人名が平気で出てくる.新左翼運動史に関する外山氏の知識量は膨大であり,『中核VS革マル(上)』の記述の細かい誤りにまで言及するほどである.
  3. プレ全共斗時代の1965年1月~2月には慶大斗争があったという話を聞いて,慶應大でも学生運動があったことを意外に感じた.
  4. 筆者は現実世界を理解する思考の枠組みがアニメに強く影響されているため,演劇論でスタニスラフスキー・システムの話が出てきたときに『推しの子』の黒川あかね,3.11以後の反原発運動の文脈で(『ぼっち・ざ・ろっく』の舞台モデルとなる下北沢SHELTERをつくった)平野悠が言及されたときに『ぼっち・ざ・ろっく』のStarry,プレ全共斗時代における佐賀大全共斗の拠点サークルの1つに茶道部があったという話を聞いたときに『ゆるゆり』のごらく部,日本における19世紀から20世紀への過渡期についての話で当時のニヒリズムの端緒として1923年の関東大震災が言及されたときに『紡ぐ乙女と大正の月』の終盤をそれぞれ連想してしまった.
  5. これは余談であるが,小劇場演劇の話題で寺山修司の「天井桟敷」という市街劇が紹介されたとき,「地図上に劇の題名のようなものを書いた紙を参加者に渡して街を歩かせる形式であった」というような説明を聞いて,地理屋として興味をそそられた.
1-2-4.参加予定者へのアドバイス

参加予定者へのアドバイスも,1-2-3と同様に箇条書きで以下に掲げる.

  1. 机が確保できない場合があるため,講義ノートをルーズリーフでとる場合はバインダーなどがあるとよい.
  2. 講義ノートの取り方の1例は次のようなものである.ノートの横幅を5:2程度に分け,左側には運動史の年表・主要な事件を書き,右側にはこぼれ話を「cf.」に続けてメモする.必要に応じて,板書の内容と対応する種本のページ番号を左端に書くと,復習時に参照しやすいと思われる.例として,以下の画像を参照されたい.

  3. 講義は,種本を十数ページずつ読み進め,それに対する解説をするというのを繰り返して進行する.読書習慣がない人は時間内に指定された範囲を読み終えることができないこともあろう(筆者はそうであった).筆者のように読書習慣が無く,活字を読み慣れていない人へのアドバイスとして,緩急をつけて読むこと,つまり,興味のある文では立ち止まりながら,全体として何が言いたい文章なのか考えて読むことを勧める.
  4. 上記3に関連して,心構えとしては,古典的名著や教科書,とくに気に入った本以外はオモチャ感覚・スナック感覚で読んでも良いのかもしれない.
  5. 睡眠は大事である.午前3時頃まで煙草を吸いながら駄弁っている人もいるが,周りに合わせる必要はない.参加者同士の親睦を深めるのも良いが,日中の講義で居眠りをしてしまっては元も子もないからである.
  6. 男性の参加者は,台所に近いほうの寝室を確保したほうがいい.遠いほうの部屋も寝室の扱いにはなっているが,34期は深夜まで煙草を吸いながら駄弁っている人がおり,4時近くまで寝かせてもらえない日もあった.
  7. 昼過ぎにはコーヒーを飲んだほうがいい.この合宿はロングスリーパーには厳しい.
  8. 喫煙者率は非常に高いため,煙草が嫌いな人は諦めるように.そもそも「嫌煙権持ち込み禁止」である.外山氏は控えめだが,参加者がバカスカ吸うので受動喫煙は免れない.煙草の煙を浴びたくない人はうちわを持っていくといい.

1-3.結論

第34回外山合宿に参加したことにより,筆者は期待通りに日本における新左翼運動について体系的な知識を得ることができた.

また,筆者にとって外山合宿は,読書習慣をつけるためのブートキャンプとしての役割を担った.加えて,初対面の人々との10日間の共同生活を通して,やや神経質な筆者の性格を改善した可能性がある.

これは完全な余談であるが,地理をやったことのある人なら聞いたことがあるであろう,モータリゼーションの進展に伴う渋滞頻発に対応した,福岡における深夜のゴミ収集をリアルで見ることができたのは,ひとつの収穫であったように思う.

なお,合宿中に思ったことをTwitterにツリー形式で書き連ねてあるため,参加を検討している人は以下を参照されたい.

2.知見

本章では,合宿中に得られた新左翼運動に関する知見について述べる.なお,本合宿は以下の3冊の書籍を種本として行われたが,講義の内容には外山氏ご自身の知識も多分に含まれていたため,本章における引用表記は割愛する.

立花隆 1983a.『中核VS革マル(上)』講談社

笠井潔 1990.『ユートピアの冒険』毎日新聞出版

絓秀実 2006.『1968年』筑摩書房

なお,これら3冊の種本の内容は,おおよそ以下の通りである.

『中核VS革マル(上)』は,内ゲバ殺人を正当化する論理のメカニズムを解明するための論を展開しながらも,各セクトの声明文を引用するなどして史料の紹介に努めている.

ユートピアの冒険』は,哲学・経済・歴史観の3分野を中心にマルクス主義批判を行っており,哲学ではグリュックスマン・フーコーデリダ,経済ではボードリヤール歴史観ではドゥルーズ&ガタリを引いている.

『1968年』は,グローバルな視点も交えた史実解釈が主であり,新左翼運動史上の最重要事件として七・七華青斗告発を位置づけているのが特徴である.

2-1.掘り下げたいテーマ

  1. 早稲田大学における左翼・新左翼運動史
  2. 東京都杉並区・高円寺における左翼活動家・新左翼セクトの集積
  3. 三里塚斗争におけるマイノリティの二重構造
  4. 関東平野における御料牧場の立地特性
  5. 三井三池斗争の空間的展開
2-1-1.早稲田大学における左翼・新左翼運動史

【戦前】

  1. 民人同盟会 - 建設者同盟 - 浅沼稲次郎
  2. 雄弁会足尾鉱毒事件の当事者支援のため発足した.cf. 雄弁会左派

【戦後】

早大自治会 - 全員加盟制 - 代理徴収 cf. 日共

早大7・2事件 - 中核派が法政大などから初の外人部隊派遣

早大斗争 - ①1965-66 プレ全共斗 ②1969 ③1972-74 - 呉智英は①と②に参加

 

①1965-66 第1次早大斗争 - プレ全共斗 cf. 『早稲田をゆるがした150日 早大闘争の記録』

1968/11(?) 早大 - ①革マル解放派を追い出す ②解放派は東大駒場に逃げ出す ③追ってきた早大革マルと,東大全共斗に両派とも追い出されるまでゲバ

 

②1969/02頃 第2次早大斗争 - 反戦連合 - 彦由常宏(小野田派系ノンセクト)・高橋公(ひろし)(早大全共斗議長)

1969/03-04(?) 公然登場 - 第2学館占拠

1969 5・19事件 - 反戦連合から革マルへのゲバ

1969/05/23 革マル反戦連合を7名拉致し,リンチを行う

1969/07 早大全共斗 結成 - 大隈講堂を革マルが占拠

1969/10 機動隊により排除

1971 土田邸小包爆弾事件 - 警視庁警務部長・土田國保が狙われ,妻が死亡,四男が重傷を負う - 土田國保の次男・土田健次郎は早大名誉教授

 

③1972 第3次早大斗争早大戦争 aka. 早稲田解放斗争)

2つの自治会:

  1. 1年生の穏健な「自治会」(+民青)
  2. 2年生以上の,ゲバを容認し,革マルと敵対するセクトも呼び込む「早大行動委(WAC)」(+中核・解放)
  1. 同年11月に発生した川口大三郎事件に端を発する
  2. 早大戦争には最大で約3,000人が関わる
  3. 自治会・早大行動委はともに革マルの排除を要求するが,早大当局は渋る - 1つのセクトヘゲモニーを握っているほうが交渉等が楽なため

1973/09/14-15 革マル 神奈川大の解放派を襲撃 - 革マル vs. 解放派のゲバ激化

1973/09/16 革マル 銀座三越屋上でWACの集会を襲撃

1973/09/17 革マル 鶯(うぐいす)谷駅で中核派を襲撃

1973/11/03 早大祭でWACが革マル追放を訴える垂れ幕を下ろすが,機動隊に排除される - 以降,自治会・WACともに弱体化・解体

 

1980頃 反原理研運動(自然発生) - ノンセクト復活の契機:

  1. 池田五律(いつのり)「筑波化阻止」「反原理研」「日韓連帯」
  2. 「日韓連帯」は韓国民主化の支援(韓国国内の民主化運動の支援、左傾学生として逮捕された留学生 = 日本への留学から帰国した韓国人や韓国へ留学した在日韓国人 の支援など)と、日本国内での指紋押捺拒否など在日朝鮮人の反差別運動の支援の2つを含意
  3. 学外ではピースボートが活動

1985-86(?) 首都圏学生実 - 早大全学スト(革マル主導):

  1. この時点で一文の自治会は無くなっていた
  2. 各学部の自治会:二文・社学・商 = 革マル,法 = 民青,他学部 = 自治会なし(ノンセクト主導の学生大会による決議で自治会決議を代理)
  3. 革マルからノンセクトヘ協力要請 - 革マルノンセクトの存在を容認

2001 早大地下部室撤去反対斗争:

  1. 2001年7月 ノンセクトが地下サークル部室の新サークル棟への移転拒否.1,000人規模で集まる
  2. 3名 入構禁止 cf. 小川正治(花咲正之輔)
  3. 同年,東大では駒場寮が廃寮となり,法政大ではボアソナード・タワー事件が起きていた

雑誌『宝島』を昭文社から買い取ったJICC出版局の創設者2名は早大革マルの活動家だった(?).cf. 蓮見清一・石井慎二

早大文連は革マルの影響下にある.早大当局は,革マルを非公認化するため,革マルがキャンパス入口で入場券を兼ねる700-800円のパンフレットを販売し,資金源にしていた早大祭を1997年から2001年まで中止したが,革マル追放には至らず,文連などの学生組織に革マルが残留した.

2-1-2.東京都杉並区・高円寺における左翼活動家・新左翼セクトの集積

2-2-1に挙げているように,東京都杉並区には,松本哉・山下陽光の「素人の乱」や,中核派公然拠点「都政を革新する会」など,左翼活動家・新左翼セクトの集積がみられる.このような集積の理由について外山氏に質問したところ,いくつかの示唆的な情報が得られたため,文献調査を進めてサークルでの研究発表に繋げたいと思っている.

2-1-3.三里塚斗争におけるマイノリティの二重構造

三里塚斗争には,2つの自治体,すなわち成田市芝山町が関わっている.三里塚斗争におけるマイノリティの二重構造とは,

  1. 困窮により第2次大戦後に移住してきた,野菜などの畑作農業を営む成田市三里塚住民に対する,古来から稲作農業を営む芝山町住民からの差別
  2. 三里塚内部における,沖縄からの移住者に対する差別

という2つの差別構造を指す.

2-1-4.関東平野における御料牧場の分布・立地特性

上記2-1-3に関連して,三里塚にはかつて「下総御料牧場」が立地した.

現在の千葉県にあたる地域に立地した御料牧場としては他に,大きいスケールでは佐倉牧,小さいスケールでは江戸・東京へ薪炭材を輸出したことで知られる小金牧などが挙げられる.このような,関東平野各地に立地した御料牧場の分布・立地特性や,薪炭材・建材供給などを通じた江戸・東京との関わりについて,歴史地理学的な考察を加えることには一定の意義があると考える.

2-1-5.三井三池斗争の空間的展開

三井三池斗争は,「総資本対総労働の対決」と呼ばれるように,その最盛期には全国規模の労組・財界を巻き込んだ労働争議に発展した.その一側面として,日共(?)によって推し進められた「サークル運動」がある.

三井三池斗争に関わったサークル運動として,谷川雁による「サークル村」が挙げられる.「サークル村」とは,谷川らが創刊したローカル文芸誌のタイトルである.

谷川は,「工作者」を自称し,福岡県中間市を拠点として活動した.大正炭鉱の労働者を「大正行動隊」に組織したのも谷川の仕事である.

このように,三井三池斗争では,特にその最盛期において,三井三池炭鉱の立地する地域外においても労働運動が展開された.福岡県中間市で活動した谷川雁の「サークル村」を一事例として,三井三池斗争の空間的展開について考察するとおもしろそうである.

2-2.追いかけたい活動(家)・キーワード

2-2-1.活動(家)
  1. 松本哉(はじめ)・山下陽光(ひかる)「素人の乱」@東京・高円寺・北中通り商店街
  2. 千坂恭二「勉強会」@大阪・味園ビル「トラリー・ナンド」
  3. 平野悠「ロフトプラスワン」「下北沢SHELTER」 cf. ぼっち・ざ・ろっく!
  4. SEALDs
  5. 赤瀬川原平尾辻克彦)「千円札裁判」『櫻画報』「アカイアサヒ事件」「路上観察学会
  6. ホリィ・セン「サークルクラッシュ同好会」
  7. 革マル派@東京・早稲田鶴巻町
  8. 解放派(ローザ主義)
  9. 浅羽通明「どらねこ堂」@東京・四ツ谷
  10. 長谷川英憲・洞口朋子「都政を革新する会」@東京・高円寺(現在は上高井戸) cf. 前進社と並ぶ中核派の公然拠点
  11. 模索舎」@東京・新宿2丁目
  12. 佐藤悟志(「核戦争には慣れている」プラカード)
2-2-2.キーワード

朝鮮戦争

  1. 海保が掃海艇を派遣
  2. 機雷接触による死者1名
  3. 戦後唯一の「戦死者」

スタニスラフスキー・システム

  1. 演劇理論
  2. 役について調べ上げてその役に「なりきる」 cf. 推しの子

オリオンの三ツ星

  1. 高瀬泰司(京大パルチザン
  2. 1970頃 幻野祭
  3. 1973-74(?) 第2回幻野祭 - 京大西部講堂の屋根に「オリオンの三ツ星」をペイント
  4. テルアビブで捕まった岡本公三が「死んでオリオンの三ツ星になるつもりだった」と供述

ファスト風土

3.文献

本章では,講義中に紹介された文献のうち,筆者が関心を持ったものをテーマ別に列挙する.文献の表記は地理学の論文における参考文献リストの書式に準じているが,著者名を50音順に並べる作業は割愛した.

3-1.マルクス主義思想・理論

  1. リウス,E.H.著,小阪修平訳 1980.『マルクス【フォー・ビギナーズ・シリーズ 3】』現代書館.Rius, E. H. 1976. Marx for Beginners. London: Writers and Readers.
  2. マルクス,K.著,金塚貞文訳 2012.『共産主義者宣言』平凡社.Marx, K. 1848. Das Kommunistische Manifest. [出版社不明].
  3. 白井聡 2023.『マルクス : 生を呑み込む資本主義』講談社
  4. 白井聡 2020.『武器としての「資本論」』東洋経済新報社
  5. 平岡昇 1973.『平等に憑かれた人々 : バブーフとその仲間たち』岩波書店

3-2.その他思想・理論

  1. 千坂恭二 2015.『思想としてのファシズム : 「大東亜戦争」と1968』彩流社
  2. 斎藤幸平 2020.『人新世の「資本論」』集英社
  3. 石田英敬 2010.『現代思想の教科書 : 世界を考える知の地平15章』筑摩書房
  4. イード,E.W.著,今沢紀子訳 1993a.『オリエンタリズム 上』平凡社.Said, E. W. 1978. Orientalism. New York: Pantheon Books.
  5. イード,E.W.著,今沢紀子訳 1993b.『オリエンタリズム 下』平凡社.Said, E. W. 1978. Orientalism. New York: Pantheon Books.

3-3.新左翼系雑誌

  1. 『情況』情況出版.

3-4.その他雑誌

  1. レコンキスタ一水会

3-5.新左翼運動の回想・回顧録

  1. 小阪修平 2006.『思想としての全共闘世代』筑摩書房
  2. 島成郎・島ひろ子 2010.『ブント私史 : 青春の凝縮された生の日々ともに闘った友人たちへ』批評社
  3. 西部邁 1986.『六〇年安保 : センチメンタル・ジャーニー文芸春秋
  4. 児島襄 1968.『国会突入せよ』講談社
  5. 毎日新聞社 2010.『1968年グラフィティ』毎日新聞社
  6. 吉田司 1987.『下下戦記』白水社
  7. 佐々淳行 1996.『連合赤軍あさま山荘」事件』文芸春秋
  8. 樋田毅 2021.『彼は早稲田で死んだ : 大学構内リンチ殺人事件の永遠』文芸春秋
  9. 別冊宝島編集部編 2008.『左翼はどこへ行ったのか! : 元左翼、いま左翼、活動家、まとめて徹底レポート』宝島社.
  10. 栗本慎一郎 1992.『明大教授辞職始末』講談社

3-6.その他回想・回顧録

  1. 赤瀬川原平 1994.『反芸術アンパン』筑摩書房

3-7.歴史書

  1. 岡田英弘 1999.『世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統』筑摩書房
  2. 岡田英弘 2008.『日本史の誕生』筑摩書房
  3. 福田和也 2002.『奇妙な廃墟』筑摩書房
  4. 松田道雄 1990.『ロシアの革命』河出書房新社
  5. 大嶽秀夫 2007.『新左翼の遺産 : ニューレフトからポストモダンへ』東京大学出版会
  6. 立花隆 1983b.『中核VS革マル(下)』講談社
  7. 沢木耕太郎 2008.『新装版 テロルの決算』文芸春秋
  8. アンダーソン,B.著,白石隆・白石さや訳 2007.『定本 想像の共同体: ナショナリズムの起源と流行』書籍工房早山.Anderson, B. 1983. Imagined Communities: Reflections on the Origin and Spread of Nationalism. London: Verso Books.

3-8.小説

  1. チェスタトン,G.K.著,南條竹則訳 2008.『木曜日だった男 : 一つの悪夢』光文社.Chesterton, G. K. 1908. The Man Who Was Thursday: A Nightmare. Bristol: J. W. Arrowsmith.
  2. ポー,E.A.著,河合祥一郎訳 2022.『モルグ街の殺人』KADOKAWA.Poe, E. A. 1841. The Murders in the Rue Morgue. [出版地不明]: Graham's Magazine.
  3. 笠井潔 2010a.『群衆の悪魔〈上〉: デュパン第四の事件』東京創元社
  4. 笠井潔 2010b.『群衆の悪魔〈下〉: デュパン第四の事件』東京創元社
  5. ロープシン,В.著,川崎浹訳 2006.『蒼ざめた馬』岩波書店.Ропшин, В. 1909. Конь бледный. [出版社不明]
  6. 柴田翔 2007.『されど我らが日々』文芸春秋
  7. 高橋和巳 1996.『憂鬱なる党派』河出書房新社
  8. 高橋和巳 1997.『日本の悪霊』河出書房新社
  9. 倉橋由美子 2002.『パルタイ ; 紅葉狩り : 倉橋由美子短篇小説集』講談社
  10. 中川文人 2024.『黒ヘル戦記』彩流社
  11. 笠井潔 1995.『バイバイ、エンジェル』東京創元社
  12. 笠井潔 2004.『ヴァンパイヤー戦争1』講談社
  13. 笠井潔 1996.『笠井潔伝奇小説集成4 巨人伝説』作品社.

3-9.その他

  1. 山田忠雄ほか編 2005.『新明解国語辞典三省堂
  2. バンバン 1975.「『いちご白書』をもう一度」.
  3. 梅棹忠夫 2023.『文明の生態史観』中央公論新社
  4. グリフィス,D.W.1915.「國民の創生」Griffith, D. W. 1915. The Birth of a Nation.
  5. 福田和也 2007.『バカでもわかる戦争論』新潮社.
  6. 立花隆 1991.『サル学の現在』平凡社
  7. 原田眞人ほか 2002.「突入せよ! あさま山荘事件アスミック・エース
  8. 辻信一 2008.『幸せって、なんだっけ : 「豊かさ」という幻想を超えて』SBクリエイティブ
  9. ローリング・ストーンズ 1968.「ストリート・ファイティング・マン」The Rolling Stones 1968. Street Fighting Man.
  10. 本多勝一 1990.『アメリカ合州国朝日新聞出版.
  11. 本多勝一 2001.『アイヌ民族朝日新聞出版.
  12. 本多勝一 2015.『〈新版〉日本語の作文技術』朝日新聞出版.
  13. 竹内洋 2003.『教養主義の没落 : 変わりゆくエリート学生文化』中央公論新社
  14. 輪島裕介 2010.『創られた「日本の心」神話 : 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』光文社.

3-10.講義では言及されていない関連書籍

  1. 今村仁司 2007.『アルチュセール全哲学』講談社
  2. 石田英敬 2020.『記号論講義 : 日常生活批判のためのレッスン』筑摩書房
  3. 渡邉義浩 2022.『大隈重信早稲田大学早稲田大学出版部.

4.ギャラリー

22日

東京駅から博多行きの新幹線に乗った.

名古屋駅に停車したときの写真である.筆者はまだ名古屋を歩いたことがない.

京都市内を通過したときの写真である.五重塔であろうか,歴史的建造物が遠くに見える.

車内販売が無いことを知っていたため,東京駅で弁当を買っておいた.

崎陽軒の弁当である.

博多駅に着いた.

合宿参加者の集合時刻までは数時間ほど余裕があったため,博多駅周辺で街歩きをした.その様子は下記リンク先の記事を参照されたい.

tankettetan.hatenablog.com

23日

外山邸に9泊している間の入浴はすべて銭湯で済ませた.今考えると,合宿中は一人になる時間がほとんど取れなかったため,防衛機制みたいなものが働いていたのだろうと思う.

フルーツ牛乳が美味しかった.

24日

本稿に掲載できる写真は無い.

25日

コーヒー牛乳を飲んだ.

銭湯からの帰り際にコンビニで軽食を買ってきた.

26日

牛乳を飲んだ.すっきりとした後味で美味しかった.

日付が変わる前に入浴を終えてアイスクリームを食べた.

27日

ラムネを飲んだ.

28日

毛沢東語録が出てきた.

29日

かき氷を食べた.

30日

牛乳を飲んだ.

日付が変わる前に入浴を済ませて,一番気に入っていたフルーツ牛乳を飲んだ.合宿の事実上の最終日であり,外山邸では合宿OB・OGを交えて歓送会が行われていた.

おおぐま座の北斗七星が見えた.

東京の夜空は光害の影響を受けているため,星空観望を楽しむことはほとんどできない.それだけに,福岡の夜空は目新しかった.

31日

午前のうちに外山邸を発って,また博多駅周辺で街歩きをした.31日の街歩きについても上記ブログ記事に書いてある.

博多駅から東京行きの新幹線に乗った.

じゃがりこを食べながら講義ノートの復習をした.

車窓から富士山が見えた.

美しかった.

東京に帰ってきた.

九州初上陸の記念に,SUGOCAという交通系ICカードを発券し,写真のボールペンを買った.家族にはくまモンのクッキーを買って帰った.

謝辞

本合宿への参加にあたり,外山恒一氏・山本桜子氏をはじめとする「我々団」の皆様には大変お世話になった.この場を借りて深くお礼申し上げる.